自己発見の会 事務局長の橋本です。

新雑誌「内観Classic」No.1を公開させていただきます。
記念すべき創刊号になります。お待たせいたしました。

【内観Classicの一部をご紹介】

私は大学教員をしていますが、同時に精神科医として、山地の山奥で診療も行っています。医師がほんとうに足りない僻地なので、内科診療の手伝いもさせていただいています。クリニックに併設されている介護老人保健施設では、家族支援の一環として内観を取り入れていますが、これが思いのほか効果を発揮しています。何の説明もせず、ただ内観三項目の質問を書いた紙を渡すだけなのですが。親を施設に入れるという状況下での内観なので、みなさんとても深いのだと思います。施設に入ったとはいえ、親がまだ元気なうちに家族が内観法を知ることは、意味があることだと考えます。

職場の夏休みにあわせて、大和郡山で集中内観を体験した。医師になってまもない時であった。内観を予約するため大学病院内の公衆電話に向かったのだが、受話器を取ろうとして腕がすくんでしまった。集中内観する勇気があるのか自問自答しつつ、公衆電話が並ぶテーブルの前を何度か往復し、思い切って電話した。吉本伊信先生の奥さまのキヌ子夫人が出られたと思われるが、おだやかな口調で簡単に理由を聞かれた。予約を終え肩の力が抜けた。「救われた」と思った。(続きます)

新雑誌「内観Classic」は会員限定のため、一般の方には一部のみになります。
全ての内容を閲覧希望の方は、自己発見の会にご入会いただきますようお願い申し上げます。
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