みなさん、こんにちは運営委員Fです。
いつも自己発見の会の活動にご理解とご協力をいただきまして、ありがとうございます。

外出に気を遣う状況が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。GWをご自宅やご自宅からあまり遠くないところに限定して過ごされた方も多いことでしょう。ワクチン接種も他国からはずいぶん遅れていますが始まっています。辛抱も今少しかと期待しています。

我が家でも多くのご家庭と同じように、不要不急の外出を自粛しているので、土日などの休日は家族との時間が増えました。高校生の息子と中学生の娘がいるのですが、友人たちとの遊びの計画を延期にして、学校と塾以外ほぼ外出せず家にいます。思春期なのでやりにくい面もありますが、辛抱してストレスが溜まっているという風もなく、聞き分けの良さに驚いています。

普段の言動や生活リズムを見ていると心配なことも多いので、手放しで安心しているわけでもありません。学校の先生や友人との関りについてたくさん話してくれるので、どんなことで楽しんで、どんなことで腹を立てているのかよくわかります。「もうちょっと前向きにとらえたらいいのに」とか、「お互い様だからそんなに人を攻めなくてもいいのに」とか感じることもありますし、しっかり考えていると感心することもあります。

小学生の頃は指示的なことを多く伝えていましたが、最近はひとまず言い分に共感して、一言二言助言するにとどめて見守るように努めています。頭ごなしに「そんな考えや言動はやめなさい!」と言いたくなることもありますが、ぐっとこらえるように親も成長してきました。

中高生になってくると、楽しみを自分で探してくるようになりました。音楽や動画、本や漫画、ゲームやテレビドラマなどなど。スマホでいろんなものにアクセスできるので、ついついスマホとにらめっこしている時間が長くなります。宿題や予習復習など「やるべきこと」をせずに見ていることもあるので、注意することはよくありますし、「やるべきこと」が終わるまで取り上げることもあります。「できることなら自由にさせてやりたいけど、親は生活の仕方を教えないといけないから」と理解は求めますが、子どもたちは不満そうにしています。管理し過ぎにならないように、放任にならないように、ちょうどいい場所を探りながら葛藤しています。

子どもが興味を持っている動画や音楽など教えてもらっていると、若者のネットワークが流行の先取りをしている様子もなんとなくわかりますし、興味深いことが多いです。聴いている音楽からは、子どもたちの心の声が少し透けて見えるような感じがします。思春期だからか、斜めからものを見てひねくれた表現をすることも多々ありますが、「この曲いいよ」と教えてくれる歌に表現された元気や勇気、優しさや思いやりなどに心打たれることがよくあります。そんな曲たちに魅せられている心の内を垣間見て嬉しい気持ちになります。

同級生の親御さんから学校の先生を通してクレームがあり、何度かお詫の電話をしたことがあります。顛末の報告書を学校に提出したこともあります。我が家が受けたクレームや知り合いの方が受けたクレームを拝見していると、お子さんのことは棚に上げて理不尽な言い分の方や、お子さんの言い分を鵜呑みにしている方もいらっしゃいます。自分の子どもが悪いと感じる部分もありますが、大抵は自分だと「お互い様」と受け止めているような事例でした。

そんなわけで、一方的なお詫びではなく社会性の習得など教育的配慮をもって子どもの関係を見守って親しくして頂けるよう、お話をまとめる工夫してきました。この対応には内観的な思考で大いに助けていただきました。先方の親御さんがどんな気持ちで残念な気持ちになっておられるのか、自分ならどんな感じがするのか、自分と子どもの関係性はどうなのか。そんなことを事前に静かに考えてからお詫びのお電話を差し上げるように意識してきました。学校の先生方の仲介は、当事者からすると初動が遅く対応力も低いように感じます。お忙しい業務の中、一生徒のトラブルに優先的に関わっていられないので、無理もないと思います。ですから、問題を大きくしないためには、先生任せにしないで、自分から動くのが一番の解決策だと感じています。

お詫びの電話の前にもちろん子どもや学校の先生にも事実確認をします。納得できるところ、矛盾しているところなど、あいまいにせずに丁寧に聞くようにしています。聞いた内容に対して、頭ごなしに叱ったこともあるので、満点の対応とはいきませんが、伝えたいことはぶれないように気を付けてきたつもりです。前述の「この曲いいよ」というような子どもの話から、彼らに伝えたことが生きているように感じられる瞬間がなんとも言えず嬉しいです。

ボランティア活動などで、子どもに手伝ってもらうことも多くなってきました。「世話をする・される」の間柄から「協力して何かをしていく」という関係に変わりつつあります。まだまだ波乱はあると思いますが、褒めるだけではなく苦言もしっかり言える助言者でいたいですし、力強い味方でいてやりたいと思います。

以上のような日常過ごしていると、自分が中高生だったころを思い返しつい比べてしまいます。子どもたちは、自分と比べ、遥かによくやっていて、両親への心配をかける度合いも少ないと実感することもしばしばです。そんな時は、自分の子ども時代への反省の念とともに両親への感謝を改めて感じます。

今回も最後まで読んでくださってありがとうございました。
次回もお楽しみに!

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