みなさん、こんにちは運営委員Fです。
いつも自己発見の会の活動にご理解とご協力をいただきまして、ありがとうございます。
日本内観学会の東京大会が5月27日~28日の二日間開催されます。
すでにホームページでプログラムが公開されていますが、御覧になりましたか?
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いろいろなシンポジウムや対談、講演が準備されていて興味深い内容のものが目白押しです。その中でも一番楽しみにしているのは、スタンフォード大学のスティーブン・マーフィ重松先生の公開講座です。先生はオンラインで講演されるのでしょうか。交通費を払って招待できるほどの予算規模ではないと思うので、驚きの内容です。もう7年ほど前になりますが、マーフィ重松先生が書かれた『スタンフォード大学マインドフルネス教室』(講談社)という本が発売されました。マインドフルネスは当時NHKなどの科学番組でも特集され脚光を浴びてきていたので私も興味がありその本を購入しました。非常に興味深い本だったのですが、感謝を深める内省の方法のひとつとして5ページにわたり内観を紹介していました。その時からチャンスがあれば直接講演を聴いてみたいと思っていたのです。
内観学会の大会はリーズナブルに内観関係の研究発表や講演を聴講したり、学会主催の研修を受けることができるので毎回とても楽しみにしています。全国各地から集まってこられる先生方の熱のこもった発表を聴いたり、個別に質問して直接お話させていただくと、勉強になるだけではなくて、内観して自分を振り返っているような気分になってくるのです。最後の講演までしっかり聴講して帰路につく頃には、すっかり気分が軽くなって心がマッサージを受けたようにリラックスした状態になっていることが多いです。交通費や宿泊費などお金はそこそこかかりますし、観光している時間はほとんど無いので、観光旅行とは少し趣が違います。けれど、見知らぬ土地を目指して電車や飛行機で移動し、新しいものを見聞して体験したり学び、宿泊して、地元の名物が美味しそうなお店を探して食事をするというのも楽しいものです。そこにちょっと観光のチャンスも加えられればさらに充実した旅になります。
今年は東京大学で開催されるということで、東大の赤門を見るのを楽しみにしています。受験シーズンになるとニュースによく出てくるあの赤門です。また、会場の近くではないのですが、築地本願寺にも立ち寄ってみたいと思っています。築地本願寺は元銀行マンの僧侶が大改革をして、衰退産業のお寺を多くの人が立ち寄りたくなる場所に変えたと、いろいろなメディアで取り上げられているのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。私はビジネスマンなので、こういう話は大好きですし、実際に現地を見て改革の苦労を知っておきたいのです。そして、築地といえば築地場外市場で頂ける美味しいものもとても気になります。
東京へは何度も出張で訪れたことはあるのですが、観光地に立ち寄ったりはできていないのです。早朝の飛行機や特急に乗れば日帰りできてしまう距離感だったので、極力時間を節約するように予定を立てていて、ちょっと寄り道なんていう余裕はありませんでした。スペインに出張したことがあるのですが、朝スペインに着いてそのまま現地の方と打ち合わせし、翌朝に帰りの飛行機に乗りました。せわしない予定を立てたものです。せっかくスペインに来たのにと、現地の方が夕食後に有名なサグラダファミリアに寄ってくれました。夕食が9時頃スタートだったので、サグラダファミリアに着いたのは夜中の12時を過ぎていました。そんな時間にも拘わらず、ライトアップされていて、写真を撮っている観光客が沢山居て驚きでしたし、壮大な建物を見ることができて人々の祈りや熱意に触れられて嬉しかったです。そんな風にほとんど観光とは縁がない出張を繰り返していたので、今回はすこし東京で観光もできればいいなと期待しています。
きつきつの出張計画を立てていた当時の自分の気持ちを考えてみたのですが、いかにも時間を大切にしているように振舞っていたことを思い出します。すごく忙しかったということもありますが、時間を切り詰めて余裕のない状態を楽しんでいるかのような方向に張り切っていました。そんな状況だからこそ心に余裕を持って予定を立てるように率先していたら、部下たちはもっと楽しく仕事や出張に取り組めたのかもしれないなと思い今更反省した次第です。セルフケアのお陰で自分はしんどいながらも乗り切ったつもりだったのですが、周りの人は合わすのが難しかったかもしれないと感じました。内観学会への出張をどう楽しもうか考えていて、思わず過去の自分のガツガツした働き方を振り返ってしまいました。
今回も最後まで読んでくださってありがとうございました。次回もお楽しみに!