みなさん、こんにちは運営委員Hです。
いつも自己発見の会の活動にご理解とご協力をいただきまして、ありがとうございます。
近頃ニュースで報じられている大統領選挙や総裁選挙、オリンピックやお笑いショーレースに至るまで、「勝ち」を目指して努力することは人類全体においても疑うことのない共通の指針となっているように感じます。「勝つ」ことは遺伝子レベルで組み込まれた本能といっても過言ではないでしょう。
私も学生時代から運動会のかけっこやクラブチームでの大会、クラスの友達との席次に至るまで多くのことを競い、勝つために練習や努力を繰り返してきました。
学生時代はそれで良いのです。何事にも諦めて挑戦をしなくなるよりはその方がはるかに素晴らしいことだと思います。
しかし幼少から「勝つ」ことに対して努力してきたのに、「負ける」訓練を今まで全くしてこなかったことに気が付きました。これは内観中にふと気づいたのですが、私はプライドが高く、勝てない勝負や出来ない物事に積極的に取り組んだりすることが無かったのです。
どうも私の中に「負け」=「失敗」=「恥」みたいな思考回路があることに気づきました。それはきっと「負ける練習」を今までやってきてこなかったからだと思います。
柔道において、最も重要で最初に習うことは「受身」だそうです。この最も重要で基礎的な教えが勝つための技ではなく、「受身」というのは面白い話ですね。「投げられて受身をとる」=「負ける」ということですが、受身の練習(負ける練習)をしていない人は、体へのダメージや恐怖心が残り、次の挑戦が出来なくなるそうです。逆に受身を身に着けた人は何度でも立ち上がるそうです。
「私は9,000回以上シュートを外し、300試合に敗れた。決勝シュートを任されて26回も外した。人生で何度も何度も失敗してきた。だから私は成功したんだ」この言葉はバスケットの神様と言われているマイケル・ジョーダンの名言です。・・・受身でも習っていたのでしょうか(笑)「負け」=「失敗」=「恥」ではなく、「負け」=「失敗」=「挑戦の機会」だとバスケットの神様は言っているのでしょう。
「打って(勝って)反省、打たれて(負けて)感謝」これは剣道で有名な言葉だそうです。
負ける練習しておくことは、勝負に勝つことよりも、もっと大切なことを育ててくれると思うのです。勝つことを目標にして日々努力すること。そして同じくらい「負ける練習」をすることは、現代社会を逞しく生きる力になるのかもしれませんね。
今回も最後まで読んでくださってありがとうございました。
次回もお楽しみに!