皆さん、こんにちは。運営委員です。

 

いつも自己発見の会にご理解ご支援ありがとうございます。

なかなかブログが書けなくて、すこし間が空いてしまいました。申し訳ありません。

 

台風のシーズンもようやく終わり、過ごしやすい季節になりましたがいかがお過ごしでしょうか。

 

今年の夏は地震・大雨・台風と災害続きで怖かったですね。自然の脅威と何気なく過ごすことが出来る日常のありがたさを改めて感じた方も多いのではないでしょうか。

 

6月に発生した大阪での地震では公共交通機関や高速道路がストップしたくさんの方が徒歩での移動を余儀なくされました。朝、家を出て夕方ようやく会社に着いたというような真面目な方も多数おられたようですし、物流を担っておられるお仕事の方は通常の何倍もの時間をかけてものを運び大変なご苦労をされたと思います。荷物を受け取る側もいつ来るかわからないし物流網への影響の大きさを感じました。企業などでは荷物の遅れは工場の操業に大きな影響を与えるので、対応に追われた方も多かったことでしょう。

 

7月には岡山や広島で大雨による土砂くずれや洪水で多くの方が亡くなりました。大切な住まいや思い出の品が泥水に押し流されたり水没したりと被害の大きさは金額に変えることはできません。雨の後は急に快晴の日ばかりになり、異常な暑さの中でどんどん乾燥して固まってしまう泥との格闘は大変だっただろうと思います。高速道路もあちこち寸断され、この時も物流網に大きな影響を生じました。

 

9月には台風21号、22号、24号と立て続けに発生した「猛烈な」と評される台風によって、関西や台湾・香港や関東でたくさんの被害が発生するのを目の当たりにしました。高層ビルの強化ガラスが破れ、工場やショッピングモールの屋根が紙きれのようにはがされ、トラックや車がまるで段ボール箱のように転がされていました。たくさんの電柱がなぎ倒され何十万件にも及ぶ大規模な停電が何日にもわたり発生しました。関西国際空港では風に流されたタンカーが連絡協にぶつかり橋を破壊しましたし、浸水被害で空港機能がストップしただけではなくたくさんの貨物が塩水につかりダメになりました。大阪港でも浸水被害が発生し、たくさんのコンテナが流され貨物に被害が出ました。船にコンテナを積み下ろしするガントリークレーンが被害を受け、海外からのコンテナ船から水揚げできずに何日も海上で待っているような事態も起きていたようです。そしてダメ押しのように北海道でも強い地震が発生しました。たくさんの方が亡くなり、北海道全域にわたるほどの大規模な停電が発生しました。

今年の大雨と台風被害で感じたこと

地震はひとたび発生すると甚大な被害をもたらすことを経験的に理解させてもらってきましたが、大雨や台風に対しては私自身少し舐めているところがありました。

 

気象庁から出る警報は大抵の場合、単なる心配の種に終わることが多いですし、その警報に対して早めに対策をする人たちの苦労も徒労に終わることが多いです。そんな事実も手伝って、いつしか「泰然自若に構えていれば警報などに右往左往することはない」というような間違えた心の平静のイメージを持ってしまっていたようにも思います。万一を想定して準備に手を抜かないことが大事なことなのだと教えていただきました。

 

「治にいて乱を忘れず」とか「人事を尽くして天命を待つ」のような故事成語は知っていて、いかにも自分は身に着いているような気分になっていました。けれど、自分や家族の大切な命を守ることに関して、私自身の心構えは十分でなかったと気づかされました。

 

それにしても、ひとたび災害が起こった後のリカバリーのすごさにも驚かされます。社会が早く正常に戻るために、どれだけの人が昼夜を分かたずに必死に努力してくれているのでしょうか。暴動や略奪もなく支えあいながら耐え忍び復旧を目指す人々。警察や消防や行政の方々もそうですし、電力や水道や公共交通などの社会インフラを支える方々、そしてそれらの方々を支える家族の方々、地域社会の秩序と安全を守ろうとする多くの人々の想いと行動、想像もつかないもっともっと多くの人々の努力によって秩序や安全が保たれ、復旧が最速に近い速度で進んでゆきます。

 

台風の最中にレスキューにあたる消防士さんや停電の道路でずぶぬれになって交通整理をするおまわりさん。電力復旧に取り組む電力会社のみなさん。彼らにも災害時だからこそ一緒にいてあげたい家族がいるでしょう。仕事だから当たり前とも言えますが、社会を守りたいという想いがないとなかなかできない仕事だと思います。あちこちのSNSに投稿された彼らへの激励や感謝のツイートに温かい人と人とのつながりを感じました。

 

いろんな方々の悲しみや苦しみを乗り越え復旧にあたる想いや行動を想像するだけで胸が熱くなり、自分も社会の一員として頑張ろうという気持ちと力が湧いてきます。たくさんの素敵な人々に支えられて生きているということを、しみじみと感じさせていただいた夏の災害でした。最後になりましたが、被害にあわれたみなさまにお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復旧を心から願っております。

 

次回もお楽しみに。